2008年12月04日

大島紬

前回のブログで、紬は日本各地で生産されていて、各地域の特徴が出ているという話をしました。
現在紬の産地では、その土地の紬の歴史と技術を守り継承していく努力がされています。
というのも、やはり粗悪品や名前だけ使った商品など、色々な問題があるらしいのです。
糸の産地は正しいが制作工程や場所が全く違っていたり大量生産の粗悪品が安値で売られていたり・・・。
だから産地では組合などで規定をつくり認証のマークを定めたりしているようです。

たとえば有名な「大島紬」。これは正式には「本場奄美大島紬」といい、奄美群島内に在住の組合員により奄美群島内で生産された大島紬のことをいうそうです。さらに定義や規格も決まっていて、その規定にそった確かな製品にだけ、地球のマークと本場奄美大島の文字が織口に織込まれてあり、かつ地球印の商標が与えられるということです。
ここまでしないといけないのか・・とちょっと悲しくもなりますが、仕方がないことなんでしょうね。最近では中国が日本酒の銘柄を勝手に商標登録していたり、というニュースもあってましたしね。きちんと保護しないと太古から受け継がれてきた大島紬の文化を守れないのでしょう。

ついで(?)にここで「大島紬」のことを説明しておきましょう。

紬はもともと商品にならない繭糸を織って作ったいわば養蚕農家の普段着だったんですが、この「大島紬」はちょっと違ったようです。
奄美大島で養蚕が始まったのは奈良時代とも言われており、昔から献上品として扱われていたようです。
身分制度の厳しかった江戸時代では大島紬の着用を許される身分の規定もあったようで、庶民の着物という感じではなかったようですね。その中でも、この紬の文化は絶えず、紬は役人との交渉や物資との交換などのも使われ、過酷な農民の生活を大いに助けてきたものでもありました。
奄美の人々にとって、この紬は、伝統的な文化であると同時に重要な生命産業だったようです。
posted by tsumugi at 10:23| Comment(27) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月02日

紬への入り口

「紬(つむぎ)」をご存知ですか?
ここでは紬に関する色々なことや着物についても書いていきたいと思いますが、まず、紬について簡単に説明しておきましょう。

一般的に着物(振袖や留袖など)は染め着物と言われ、絹の生地にきらびやかな図柄や文様を染め抜いて作られます。
一方紬は織りの着物と言われ、糸の段階で染めたもので織って作られます。

本来紬は養蚕農家が商品化できない繭糸を使って織った事から、生地も丈夫で落ち着いた色合いや模様の物が多く、長い間、普段着とされてきました。だから生地も軽くざっくりとラフに着れます。また着るほどにやわらかく味のある着物になっていきます。
産地によっても特徴があり、さまざまな生地や模様の紬があります。その中でも制作に1年かかると言われる大島紬、結城紬は最高級品として高価な紬として有名です。

本来紬は普段着としてしか用いられていませんでしたが、最近ではその風合いや緻密な幾何学模様の愛好者も多く、外出や食事会などで着られることも多くなっています。
posted by tsumugi at 08:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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