現在紬の産地では、その土地の紬の歴史と技術を守り継承していく努力がされています。
というのも、やはり粗悪品や名前だけ使った商品など、色々な問題があるらしいのです。
糸の産地は正しいが制作工程や場所が全く違っていたり大量生産の粗悪品が安値で売られていたり・・・。
だから産地では組合などで規定をつくり認証のマークを定めたりしているようです。
たとえば有名な「大島紬」。これは正式には「本場奄美大島紬」といい、奄美群島内に在住の組合員により奄美群島内で生産された大島紬のことをいうそうです。さらに定義や規格も決まっていて、その規定にそった確かな製品にだけ、地球のマークと本場奄美大島の文字が織口に織込まれてあり、かつ地球印の商標が与えられるということです。
ここまでしないといけないのか・・とちょっと悲しくもなりますが、仕方がないことなんでしょうね。最近では中国が日本酒の銘柄を勝手に商標登録していたり、というニュースもあってましたしね。きちんと保護しないと太古から受け継がれてきた大島紬の文化を守れないのでしょう。
ついで(?)にここで「大島紬」のことを説明しておきましょう。
紬はもともと商品にならない繭糸を織って作ったいわば養蚕農家の普段着だったんですが、この「大島紬」はちょっと違ったようです。
奄美大島で養蚕が始まったのは奈良時代とも言われており、昔から献上品として扱われていたようです。
身分制度の厳しかった江戸時代では大島紬の着用を許される身分の規定もあったようで、庶民の着物という感じではなかったようですね。その中でも、この紬の文化は絶えず、紬は役人との交渉や物資との交換などのも使われ、過酷な農民の生活を大いに助けてきたものでもありました。
奄美の人々にとって、この紬は、伝統的な文化であると同時に重要な生命産業だったようです。
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